2016/06/02 (Thu) 【BSR：黒毛】元就様のお好みは【モブSS】

※モブの台詞のみ。親就破局済みの話なので、苦手な方はご注意ください。
就様の恋人についてモブ兵が駄弁るだけの話。
過去は親就が前提で今は黒毛。サンデー時代の捏造地味に有り。

本文はつづきから。

---

『元就様のお好みは』

兵壱「近頃は元就様の御機嫌が良くて助かるなぁ」
兵弐「ああ、それもこれも黒田殿のおかげだ」
兵壱「全くだ。あの人が元就様と良い仲になってくれたおかげで、随分丸くなったからなぁ」
兵弐「黒田殿様々だな」
兵壱「様々だ」

兵弐「にしても、あれだ。元就様の好み、随分ハッキリしてるよなー」
兵壱「ん？……あー、言われてみるとそうだなぁ……
　　　今が黒田殿で、前が長曾我部。全然違うようでなんか似てる」
兵弐「間にもいっこあるだろ？」
兵壱「あーあー、あれなー！でもあれ洗脳されてたし微妙じゃないか？」
兵弐「でも、微妙に共通点あるしさ」
兵壱「まー、あるっちゃあるけどなー」
兵弐「一緒にしたら殺されそうだよなー」

兵壱「でもまあ、大柄で身体がゴツいとこは全員一緒か」
兵弐「絡繰に強くて、やたら下の者に慕われてるとこも一応一緒だ」
兵壱「ザの付く野郎は『慕われてる』って感じじゃないけどな」
兵弐「まあ、信者だしな」
兵壱「ああ、あとあれだ。愛嬌がある！真ん中以外は両方共」
兵弐「真ん中もあるだろ」
兵壱「アレはダメな方の愛嬌だろ！」
兵弐「あとはあれか、包容力」
兵壱「少し種類は違うが二人共包容力は抜群だな！根が優しくて気の良いとこも似てる」
兵弐「それにちょっとおっちょこちょい」
兵壱「あー、大事なとこでヘマするトコとかモロに一緒かー」
兵弐「なんか恐ろしく似てる気がしてきたな」
兵壱「性格は全然似てないのになぁ」
兵弐「好きなのかな？そういう男が」
兵壱「好きなんだろ？デカくて優しくて人望と包容力のある絡繰道楽のおっちょこちょいが」
兵弐「共通点がありすぎるよな」
兵壱「ああ、好み丸出しだな」

兵弐「でもまあ、あれだよ。良いとこに落ち着いてくれたよ」
兵壱「ザの付く野郎のトコじゃなくて本当に良かった」
兵弐「ああ、それは心底そう思う」
兵壱「黒田殿、あれで意外にマメだからなぁ。
　　　よく訪ねて来てくれるし、こっちが探す時も穴倉を探せば良いから楽ちんだし」
兵弐「元就様にベタ惚れだから、大抵最優先にしてくれるしな。だから機嫌良いんだろ？元就様は」
兵壱「あー……まあ、そうだよな。長曾我部はイイヤツだったんだが……
　　　なんというか、友情と趣味に対する価値観の不一致がどうにも……」
兵弐「気持ちは分かるんだけどな……元就様には面白くなかっただろうなぁ」
兵壱「イイ男だったんだが……あの辺りの価値観は絶対相容れないからな……」

兵弐「まあ、今は黒田殿と上手くいってるから、別に良いっちゃ良いんだけどな」
兵壱「結果的にはな。元就様には甘えやすい年上の方がいい気もするし。
　　　ただ、黒田殿がすげー面食い臭いのが若干気になるとこだけど……」
兵弐「別に良いんじゃないか？ちゃんと好き合ってるみたいだしさ。
　　　こないだも可愛い可愛いって惚気てたぜ。それに元就様以上の美人は少ないだろ？」
兵壱「まあなー……確かに、竹中とか上杉とか尼子とかその辺しかいないけど……」
兵弐「竹中は美人だが好みじゃないそうだ。あと、性格が気に食わないって。
　　　それに豊臣勢は勘弁して欲しいってさ。
　　　尼子はありゃ美人というより二枚目だろって言ってたな。
　　　あと、上杉は色んな意味で無いそうだ」
兵壱「どこで聞いたんだよ、それ」
兵弐「いや、本人から」
兵壱「本人からか！気さくにも程があるだろ！」
兵弐「ああ、気さくが過ぎるよなぁ」
兵壱「まあ、それが良い所ではあるんだが……」
兵弐「単に迂闊なだけって気もするな」

兵壱「あ、そうだ。聞いたか？長曾我部に新しい恋人が出来たらしいって話！」
兵弐「本当か！相手は誰だ？雑賀孫市か？それとも意外に鶴姫ちゃんか？」
兵壱「いや、石田三成らしい」
兵弐「そいつかよ！というか、そっちもえらく好みがハッキリしてるなー！」
兵壱「あー、細くて性格と目付きのドギツイ美人か……分かりやすいなー！」
兵弐「長曾我部も好み丸出しだな」
兵壱「そして、結果的に告白する前に石田にフられた左近は柴田某とくっついたとか何とか」
兵弐「ああ…そっちも何か似てる気が……両方共、性格に難有りの冷たい美形だろ？」
兵壱「結局、人間似たような感じの相手に惚れるってことか？」
兵弐「かもなー」